ゲーミングルーターは、オンラインゲームを快適にプレイするのに欠かせないネットワーク機器です。
機種によって通信速度や機能が大きく異なるので、ゲーミングルーターの選び方に加えて、おすすめ商品についても詳しく説明していきます。
LANケーブルや回線によっても、通信の速度や安定性が大きく変動するので、LANケーブルや回線の選び方についても紹介します。
ゲーミングルーターに関する選び方について、詳しく理解することで、快適にネットゲームをプレイできるようにしましょう。
目次
Wi-Fiが切れる、Wi-Fi遅い理由
- ルーターの製品自体の物理的な能力の限界
- 回線速度の問題
ルーターが古い
ルーターの製品自体の物理的な能力の限界が考えられます。
古いルーターやモバイルルーターの場合、通信速度の理論値が1000Mbps未満となるため、通信速度の速いゲーミングルーターに買い替えた方が良いでしょう。
回線速度の問題
通信速度が遅い回線を利用していたり、古い規格のLANケーブルを使っていると、素早く安定した通信を行えません。
最後に、他の機器の電波と干渉することでも、通信障害が発生することがあります。
ゲーミングルーターには、混線回避機能が付いているため、混線回避機能を有効活用しましょう。
使ってはいけないルーターとネット回線
モバイルルーターは固定回線よりも通信速度が圧倒的に遅く、数百万Mbps程度が通信速度の限界となるため、ゲーム用のルーターとしては不向きです。
また、無線通信を利用する必要がある上に、通信容量制限もあるため回線が安定しません。
ゲーミングルーターを購入する時は、必ず固定回線のルーターを選ぶようにしましょう。
ゲーミングルーターとは?
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ゲーミングルーターとは、負荷の高いオンラインゲームを快適に遊べるように、通信機能を工夫したルーターのことを指します。
一般的なルーターと異なり、アンテナが外付けになっていることが多く、製品のサイズが大きいことが特徴です。
普通のルーターよりも通信速度が速く、Wi-Fi 6対応ゲーミングルーターの中には、5Gbps近い速度を出す製品も存在します。
ゲーミングルーターの中には、ゲーム専用帯域を持つものも存在し、通常のルーターよりも通信が安定している物もあります。
最高速度が超速い理由
ゲーミングルーターは、エントリーモデルでもWi-Fi6を搭載していて、Wi-Fi機能だけで大きな速度差が生じます。
CPUの性能に関しても非常に高く、送信されてくるデータを大量に処理できるため、一般的なルーターとは比べ物にならないほど通信速度が速いです。
更に、混線回避機能が充実していて干渉による速度低下も少ないため、普通のルーターでは実現できないような実回線速度を出せます。
Wi-Fiの通信規格
Wi-Fiの通信規格にはn・ac・axといったものがあり、規格が異なると通信速度が大きく異なります。
最新のWi-Fi 6の規格はaxとなり、Wi-Fi 5の規格であるacの2倍以上速い通信速度を出せるため、ax規格に対応した製品を選びましょう。
ただし、新しい規格を搭載したルーターを購入しても、パソコン側が対応していないとルーターの性能を活かせません。
ルーターを新しく購入する前に、パソコンがax規格に対応しているか、必ず確認するようにしましょう。
ping値が低い【超重要性能】
ping値とは通信の遅延時間を表した値であり、単位はms(ミリ秒)で表されます。
遅延が大きいほど、ゲームのプレイに支障が出るため、ping値をなるべく小さく抑えなければなりません。
一般的には、60fpsでping値が50未満だと遅延が3フレーム以下になるため、タイムラグを感じることが少なくなります。
最低でもping値が50未満になるようにし、可能であればping値が15以下に抑えられるように、高性能なゲーミングルーターを選びましょう。
特別な機能と高性能な部品
ゲーミングルーターの以下の特別な機能について3つ紹介した上で、一般的なルーターよりも性能の高い部品についても解説します。
- 干渉波自動防止機能
- ビームフォーミング機能
- メッシュ機能
干渉波自動回避機能
今使っている周波数において、ノイズを検知すると他のチャンネルに変えてくれるため、通信の安定性において重要な機能です。
しかし、干渉波自動回避機能が搭載されていないゲーミングルーターが多いため、代わりとなる機能を持った製品を選ぶことになります。
干渉波自動回避機能の代わりとなる機能が、スマートコネクト機能やゲーム専用帯域で、通信を安定させるのに非常に重要な機能です。
通信の安定性を重視する人は、スマートコネクト機能やゲーム専用帯を搭載した、ゲーミングルーターを選ぶようにしましょう。
ビームフォーミング
ビームフォーミングは、スマホ等の小さな端末にも安定して電波を送れる機能であり、スマホゲームを行っている人は重要な機能となります。
一般的なゲーミングルーターには、ビームフォーミング機能が搭載されていますが、最高級モデルのArcher AX11000には搭載されていません。
オンラインスマホゲームを快適に行いたい人は、Archer AX11000以外のゲーミングルーターを選びましょう。
メッシュ機能
メッシュ機能とは、複数の子機を繋げるためどこでも通信を行えるようになる機能で、干渉波自動防止機能と同様に通信の安定性を高めてくれます。
複数の子機を設置しておけば、最も状態の良い子機の通信を優先して行うので、遅延が発生しづらいです。
一番人気のあるゲーミングルーターである、TUFAX3000にはメッシュ機能が搭載されているため、通信範囲にこだわる人はTUFAX3000がおすすめです。
高性能CPU
一般的なルーターと異なり、ゲーミングルーターはCPUコアが3個以上搭載されているため、CPUの性能が高い製品が多いです。
CPUの性能によって通信速度に大きく差が生じ、同じWi-Fi6搭載のゲーミングルーターでも、CPUの性能によって4倍もの通信速度の差が発生します。
そのため、通信速度にこだわる人は、なるべくCPU性能の高い製品を選んだ方が良いでしょう。
ゲーミングルーターの選び方
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ゲーミングルーターにおいては、通信の速度と安定性が非常に重要となるので、混線回避機能が付いたWi-Fi6対応のルーターを選ぶようにしましょう。
通信状態をいつでも把握できる機能が付いた製品もあるため、通信速度や通信の安定性にこだわる人は、通信の状態を把握できるルーターがおすすめです。
一般的なルーターよりもサイズが大きく設置しづらいため、製品のサイズや設置方式も重要な要素となります。
コスパNo.1のゲーミングルーター「TP-Link Archer AX10」
製品スペック
接続環境 | 3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) 26台 |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
周波数 | 2.4/5GHz | 無線LAN速度(5GHz) | 1201 Mbps |
アンテナ数 | 無指向性アンテナ×4 | Wi-Fi 6対応 | 〇 |
有線LAN速度 | 10/100/1000Mbps | 有線LANポート数 | 4 |
CPU | 1.5 GHzトリプルコアCPU | ビームフォーミング機能 | 〇 |
電波干渉回避 | × | その他機能 | スマートコネクト機能 |
消費電力 | 12W(最大値) | 設置方法 | 横置き・壁掛け |
重量 | 360 g | サイズ | 260.2 × 38.6 × 135 mm |
「TP-Link Archer AX10」は10,000円未満という安値でWi-Fi6を搭載したコスパ最強のルーターです。
お金をあまりかけれない人にピッタリです。
- Wi-Fi6を搭載したルーターの中で最も安く買える
- アンテナが外付になっているので通信安定性も高い
- スマートコネクト機能搭載で通信機器同士の干渉を防いでくれる
基本性能を重視する人におすすめのゲーミングルーター
トリプルコアCPUコアプロセッサーとWi-Fi6を搭載していて、通信速度が速いという良い口コミが多く見受けられました。
通信範囲や通信の安定性についても、4本の大きなアンテナが付いているため、離れた場所でも電波が届くと好評なようです。
ただし、機能性の少なさが気になったというレビューもあるため、機能性を重視する人は他のゲーミングルーターを選んだ方が良いでしょう。
一番売れているゲーミングルーター「ASUS TUFAX3000」
製品スペック
接続環境 | 3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) 最大80台(推奨64台) |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
周波数 | 2.4/5GHz | 無線LAN速度(5GHz) | 2402 Mbps |
アンテナ数 | 外付けアンテナ×4 5GHz帯:2×2 2.4GHz帯:2×2 |
Wi-Fi 6対応 | 〇 |
有線LAN速度 | 10/100/1000Mbps | 有線LANポート数 | 4 |
CPU | Broadcom BCM6750 | ビームフォーミング機能 | 〇 |
電波干渉回避 | × | その他機能 | AiMesh ゲーム専用LANポート OPEN NAT |
消費電力 | 12W(最大値) | 設置方法 | 横置き・壁掛け |
重量 | 675 g | サイズ | 265 × 189 × 177 mm |
機能が充実していて使い勝手が非常に良い、ASUSのTUFAX3000が一番売れています。
- ゲーム専用LANポートを搭載していて通信の安定性が高い
- ビームフォーミング機能搭載でスマホゲームも快適に行える
- AiMeshと呼ばれるメッシュ機能を搭載している
通信の安定性にこだわる人におすすめのゲーミングルーター
AiMesh搭載で、メインルーターとして設定すれば、家の隅々まで電波が届くと好評なようです。
今までのルーターよりも、通信速度が速くなったという口コミも数多く見受けられたので、通信性能に関しても文句ありません。
各デバイスの接続品質を確認することができる機能が、非常に便利と好評なので、通信の安定性にこだわる人にもおすすめです。
超高級モデルのゲーミングルーター「TP-Link Archer AX11000」
製品スペック
接続環境 | 3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) 120台 |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
周波数 | 2.4/5GHz | 無線LAN速度(5GHz) | 4804 Mbps |
アンテナ数 | 外部アンテナ×8 | Wi-Fi 6対応 | 〇 |
有線LAN速度 | 10/100/1000Mbps | 有線LANポート数 | 8 |
CPU | 1.8 GHzクアッドコアCPU | ビームフォーミング機能 | × |
電波干渉回避 | × | その他機能 | ゲーム専用帯域 ゲーム統計画面 |
消費電力 | 60W(最大値) | 設置方法 | 横置き |
重量 | 1.51 kg | サイズ | 288 × 184 × 288 mm |
ゲーミングルーターの中で最強と名高いモデルが、TP-Link Archer AX11000となります。
- 無線通信の速度が4804Mbpsと圧倒的に速い
- ゲーム専用帯域を使っているため混線が発生しづらい
- ゲーム統計画面でネットワーク接続情報を正確に把握できる
通信性能が非常に高いハイエンドゲーミングルーター
通信速度に関しては非常に好評で、500Mbps程度出るという口コミが複数見受けられたので、通信速度にこだわる人におすすめです。
通信の安定性に関する良い口コミも多く、ゲーム統計画面でいつでも通信状況を確認できるため、総合的な通信性能は申し分ありません。
ただし、サイズが大きく設置しづらいという口コミが複数見受けられたので、購入する前に置き場所を考えた方が良いでしょう。
LANケーブルも超重要!?とりあえずこれを買えば問題ない
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LAN接続は無線通信よりも、通信速度が圧倒的に速く、安定性も高いといったメリットがあります。
しかし、LANケーブルの選び方を間違えると、無線通信よりも通信速度が遅くなってしまいます。
せっかく良いゲーミングルーターを購入しても、LANケーブルの性能が悪いと、LANケーブルがボトルネックとなってしまい意味がありません。
チート君
超高速通信を行えるゲーミングルーターに適合した、LANケーブルの選び方については下記の記事で詳しくまとめています。
オンラインゲームに適したLANケーブルの選び方【遅い!を解決】まとめ(一番おすすめの構成)
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ゲーム専用LANポートが搭載されたTUFAX3000に、カテゴリ6AのLANケーブルを接続するのが、一番通信安定性が高い構成になります。
回線の種類に関しては、NURO光の回線速度が2Gbpsと他の回線より高いので、NURO光を使うと通信速度を最大化できます。
ゲーミングルーターに関しては、TUFAX3000以外にも通信速度が速くて安定性も高い製品があるため、予算に応じてゲーミングルーターを選ぶようにしましょう。